遺言の必要性

クライアントより1年分の帳簿、領収書等、確定申告書一式お預かりする。独立開業当時からのクライアントである。

クライアントの知り合いの会社(業界の中では有名な会社)が傾いているお話を聞く。傾いている原因は相続にあるらしく、数年前に会長死亡、最近社長死亡で連続相続で会社の敷地や家宝を手放しているというのです。相続税だけの負担なら、ある意味仕方のないことですが、どうも相続人間でもめていて、何もかも売却して現金で分けないといけない状況との事。

こういった会社存続にとって最悪の事態を避けるために公正証書遺言によって会社の後継者に会社関係の遺産をすべて相続させるという遺言をどうして残しておかなかったのかが悔やまれます。もめるとわかっている場合や特定の遺産について相続させたい人が決まっている場合は、生前に相続人たち(子供達など)に話聞かせておくことが大切だと改めて感じました。