相続税は難しい

相続税は難しいとつくづく思う。まず依頼者からいろんな資料の入手やお話を聞かないといけない。そして被相続人のことや相続人のことがわかって、相続財産の把握となる。被相続人名義のものだけが相続財産とは限らないし、亡くなる前に財産を移動している場合も結構ある。まず、どれだけの財産を相続財産にふくめるかの判断が非常に大切だ。そして各財産の相続税法上の評価の算定だ、これが全くもって難解だ、ややこしい土地、取引相場のない株式などがあると申告後でも悩みは尽きない。遺産分割も難解というかやり方で各相続人の相続税が変わるし、次の相続も考えるとますます頭が痛くなる。


でも、相続の仕事をしていて、何がいちばん厭かといえば、財産が多いとか評価が複雑だとかよりも、相続人間で遺産分割協議が整わないとき、ケンカをしているときだ。そういった場合には、業務を受託するかどうか慎重にならざるを得ない。