監査の必要性

今年に入ってからクライアントのご紹介で、ある会社に定期的に出向いている。この会社の顧問税理士は帳簿の監査は全く行わない方である。会社が作った試算表をもとに決算書と申告書を作成し、署名押印をしている。


決算書を見せてもらった。勘定科目の残高と証憑類や補助簿とが合っていない、どうみてもおかしな決算表示、これでは税務署に来てくださいと言っているようなものだと思った。でも、ここ数年税務調査は無いという話。


同族の中小企業では、帳簿を作って仕訳をコンピューターに入力して試算表を作成するということが容易ではありません。できる能力があっても人手が無かったり、面倒くさいのです。定期的に税理士が訪問したりすることで、お尻に火がついて頑張ってくれているケースが多いのではないでしょうか。


やはり、毎月一定の顧問料を頂戴できるクライアントには、時間の長短にかかわらず出向くことが大切だと思います。当たり前のお話ですが。