相続税の申告料

今日、クライアントの経理担当者から、税理士さんにお支払する相続税の申告料ってどれくらいなんですか? と尋ねられました。


遺産総額、遺産の種類、被相続人と各相続人の関係や居住地、相続人の人数、相続税の納付方法などいろんな事を勘案して報酬を決めますとお答えしたところ、遺産額が1億円程度だとお幾らぐらいと具体的に聞かれました。

遺産分割協議でもめなければ100万円まででしょうと返答したのですが、現在、その方の親族が相続税の申告をするために税理士にお世話になっているようで、税理士から言われた申告料は相続人3人で300万円だというのです。なお、その税理士は、その親族がお願いした税理士ではなく、別の相続人がお願いした税理士です。


300万円は、ちと高過ぎではないかいなと咄嗟に言ってしまったものの、その方もどうやら、高いと思っていたので、僕に確認したかったようでした。


確かに、遺産分割協議がもめそうな気配なので、ある程度は高くついても仕方がない案件のようなのですが、どうも、ぼったぐられているような感じです。もしかすると、その税理士は申告したくないのかもしれませんが(笑)


相続税の申告は、とっても個別性が強いので、税理士の報酬も金額だけで高い、安いとは論じられませんが、案外、繁盛していない税理士や相続税の申告経験が少ない税理士ほど高くするような気がします。税理士の多くは、相続税の申告を余り経験していません、経験が少ない税理士は、それはそれは段取りが悪いので手間がかかってしまうものなのです。


手間がかかるし、申告を誤るとペナルティーもかかるしで、高くなるのかもしれませんね。