研修会参加

平成18年度の法人税関係の税制改正の研修会に参加しましたが、ほんとに今回の改正事項の


役員給与の損金算入の取り扱いと特殊同族会社の業務主宰役員給与の損金不算入の規定はややこしい。そもそも改正されたひきがねは、会社法が施行されたがためであり、会社法が経済活性化にどれだけ寄与するかが問題ですよね。


現実問題として、資本金が1円とか、100万円しかなくて事業を始めるのは危険すぎます。自己資金が1000万とかスポンサーがいないと創業間もない苦しい時期を乗り越えることなんて、普通できはしません。ほんとにお金に余裕のない人が起業するのは危険極まりないのが現実です。



実際がそうなのに、最低資本金を撤廃して誰でも小資本で会社組織を作れるようにしたのは、大多数の創業者を不幸にし、一握りの創業者のみを成功させるという、よく言われている格差社会というか、格差創業を奨励しているようにさえ思います。


安易に、会社組織で創業すべきではありません。それが僕の結論です。


一方、ややこしくなるということは、益々税務が難しくなったということなので、ある意味、税理士としては歓迎するべき事柄かもしれませんが、お客様の負担が増えるという観点からすると、手間だけ増えてリターンがないということになる可能性大のような気もします。


ある人が言っていたように思いますが、昔、確か昭和40年代初めのすべて税法の条文数と現在の法人税法の条文数が同じぐらいだと。法人税法のほかに、所得税法消費税法相続税法などなどがあるわけで、いかに現在の税法の条文数が膨大であるかを物語っていると思います。